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男に裸を見られると体が成長する?『かぐや姫の物語』に隠された”性を暗示する場面”を解説

 5月20日に放送された『岡田斗司夫ゼミ』にて、先月、急逝された高畑勲監督の長編アニメ作品『かぐや姫の物語』の特集が行われました。

 パーソナリティの岡田斗司夫氏は、「この作品を見た人の多くは、わかりやすい女性問題というテーマや素晴らしい作画表現にばかり目を奪われて、本質を見逃している」と語り、作品の中に描かれている性を暗示する場面についての解説を行いました。

『かぐや姫の物語』(画像はAmazonより)

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“性を暗示させるシーン”で急成長するかぐや姫

岡田:
 最初、竹林の中から翁(おきな)が見つけた時のかぐや姫は、“すごく小さな姫君”だったんですが、家に連れて帰って、それを媼(おうな)に見せると“赤ん坊”になるんです。

 媼が抱いて歩いて、「ああ、これはおっぱいをもらわないとダメだわ」と言って、橋を渡ろうとすると、お婆さんの媼のおっぱいが張ってしまって、いきなり母乳が出るようになります。そして、このおっぱいを吸うと、また、いきなり成長をしはじめます。「なんだか急に重くなりました」というふうに、お婆さんが言うんですよね。

岡田斗司夫氏

 これ、赤ん坊がおっぱいを吸うだけのシーンだから、僕らは「ああ、それだけのことなんだ」と、ごく自然に受け止めてしまうんですけども。これは、最初の大きな成長を「赤ん坊がおっぱいを吸うシーン」として見せることで、ミスリードさせているんですね。

 実は、幼少期に“タケノコ”と周りから呼ばれていたかぐや姫には、性を暗示する場面でのみ大きく成長するという特徴があるんです。

繁殖しようとしているオスのカエルを嬉しそうに捕まえる

 その次にタケノコが大きくなったのは、「カエルを追いかけてる時」なんです。まだ、ハイハイもできない状態から、カエルがピョンピョンと跳んでいるのを見て、急に嬉しそうに寄っていきます。

 すると、そのカエルが2匹で繋がるんです。そうしたら、いきなり成長して、近づいていくんです。これについては、絵コンテにも「急に加速して追いかける」というふうに指示が書いてあります。

カエル2匹の”抱接”

 このくっついている状態のカエルというのは、求愛行動なんですよ。交尾ではなくて、“抱接”と言います。オスのカエルがメスのカエルの上に乗っかってお腹を激しく抱えることによって、メスのカエルに卵を産ませているんですね。そうやって産ませた無精卵の上から、オスのカエルが精子をかけることによって繁殖しようとしてるところなんですけど。

 ただ“カエルを見て喜ぶ無邪気な姿”を描きたいのなら、こんなものをわざわざ描かなくていいんですよ。普通にカエルだけを描けばいいのに、絵コンテにも「抱接をしているカエル」という指示まであるんです。

 そして、その様子を見た瞬間、タケノコはそれを捕まえようとして、いきなりハイハイをして、その後、立ち上がって歩いてしまいます。そして、カエルのオスを捕まえると、それを翁に渡します。まあ、おじいさんは、わけがわからないから、ただ「ああ、いい子だいい子だ。急に大きくなったな」と言って笑うだけなんですけど。

かぐや姫の周りには男しかいない

 カエルのシーンの後、それを庭から見ていた村の子供達が「なんだ? あいつ急に大きくならなかったか? 急に大きくなったよな。変だよな。まるでタケノコみたいなヤツだ。ターケノコ! ターケノコ!」と言って囃します。

 で、村の子供達に囃されたタケノコは、また大きくなるんですけど。

かぐや姫を囃し立てる子どもたち

 これを見たらわかる通り、ここでタケノコを囃す村の子供達は、全員“男の子”なんですよ。

 この後にも、村の中のシーンは結構出てくるんですけども、基本的にタケノコと絡んで遊ぶ子供達というのは、全員男子なんですね。もちろん、村には女子もいるんですけど、画面から巧みに外されていたり、「一緒に遊ばない」という設定になっています。

 こういうところからもわかる通り、タケノコというのは、ずーっと周りに男性を侍らせている、いわゆる“サークルの姫”状態なんですよ。

 これも、普通に見ていたら、まず気付かないことなんですよね。僕らは、画面の中に、こういうふうに「おちんちんを放り出した男の子がいる」ということには気付いても、「この中には女の子が1人もいない」ということには、なかなか気付かない。

 子供たちが「ターケノコ! ターケノコ!」と囃すと、おじいさんは一生懸命「姫、姫!」って呼び掛けるんですよ。そして、おじいさんと男の子達という両方の男性から同時に呼ばれることによって、タケノコはまた何センチか急に身長がグググっと伸びるんです。

 こんなふうに、「男と交わることによって、彼女は成長する」と、しっかり描かれているんですよ。

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